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無駄吠えを直す

一口に無駄吠えといってもその原因は様々。何かが怖くて吠えているのかもしれませんし、退屈でやることがなくて吠えることもあったり、飼い主に何かを要求する吠え、威嚇の意味がある吠え、留守番中に分離不安からくる吠えなどがあります。何かが怖いのであれば、その原因になっているものを取り除くか、慣れさせることで対処が可能です。退屈やストレスが原因になっているなら、それを穴埋めできるオモチャや遊びを与えてあげて気持ちを満たしてあげるといいでしょう。飼い主に何かをして欲しいという要求である場合は、吠えられる度にその要求に応じていると余計吠えるようになってしまいますので、応じない態度をとることも大切です。

玄関のチャイムに過剰反応して吠えるというケースは、お悩み相談でも最も多いものの1つです。元来テリトリー意識のある犬にしてみれば、来客に吠えるというのはごく自然なこと。これを100%やめろというのも難しく、酷なことでしょう。理想は「知らせてくれてありがとう」という意味で「ヤメ」の一言で吠えるのをやめられるようにしつけておけばいいのですが、なかなかそれも難しいこともあるのでしょう。

これもテリトリー意識が強くて吠えるのか、怖い気持ちがあって吠えるのかによって若干対処が違ってくる部分もあり、一概にこの方法がいいとも言い切れないところがあります。1つの例を挙げておきましょう。チャイムが鳴って犬が吠えだしたなら、自分のクレートもしくはサークルの中に入るように仕向けます。そしてその中で大好物のおやつ、または中におやつを詰められるタイプのオモチャを与えて来客とのやりとりを済ませます。吠え続けることと食べる(遊ぶ)こととは両立しづらいので、チャイムが鳴るといいことが起こるというふうに吠える行為とおやつを食べる(遊ぶ)行為とを徐々にすり替えていくようにするのです。多少根気のいるトレーニング方法ですが、これを繰り返すことによって過剰な吠えがおさまることがあります。

ちょっと変わったところでは、飼い主が電話に出ると吠え続けるという子もいます。吠え続ける愛犬を鎮めようとあれこれかまったり、時に叱ることがかえってその子にとってはご褒美となっていてこの行為が強化されてしまったのかもしれません。この癖に対処するために、Aさんは上記の玄関のチャイムに吠えるケースと同様の対処を試みました。電話に出る時にはとびっきりのオモチャを与えるようにしたのです。同じ悩みをもつBさんは、たまたま愛犬がお鍋の蓋の音が嫌いであったので、電話に出る時にはお鍋の蓋を手にもつようにしてみました。Aさんの愛犬もBさんの愛犬もその後は吠えがおさまるようになったのです。Aさんは問題を何か他のこととすり替える方法、Bさんは吠えたことに対してイヤな刺激が起こり、その行動が消されていく対処方法をとったという違いがおわかり頂けるでしょうか。

困った癖を直すにも、想像力と工夫が必要です。